株式会社ディー・エヌ・エー エンジニア特集

DeNA RECRUITING

エンジニア特集


エンジニアインタビュー


“成長し続けているサービスのインフラは面白い”
創業からインフラを見続けるエキスパート中のエキスパート
茂岩 祐樹
システム統括本部 IT基盤部部長
茂岩 祐樹
社員番号は5番。創業時メンバーのひとりだ。IBMのストレージスペシャリストからDeNAに転職し、インフラストラクチャ技術をマネージャーとしてリードしてきた。茂岩が率いるIT基盤部では、ビッダーズ、モバオク、モバゲータウン、すべてのサービスのインフラを見ている。DeNAのなかで最も専門性の強いチームで、最も長く現場にいる、エキスパート中のエキスパート。

経営よりもインフラ


  会社が小さいときは私も経営会議に出て、会社の意思決定にもずっと関わってきました。しかし上場したタイミングで体制を見直す機会があり、私をふくむ何人かが経営会議から外れ、今の執行役員のメンバーに一新されました。
  当時、経営の場にいたいと思わなかったのは、いくつか理由があります。会社の意思決定の至近距離にいるのは面白いことではありますが、私は経営のプロではないし、専門的に勉強したわけでもない。今のツルハシを置いて経営に専念するのは、私のスキル的にもキャリア的にも違うと思ったんです。
  なにより経営をしたいかというとそうでもなくて、自分が信頼する社長の南場や役員が、このほうが会社は良くなるということで意思決定したのなら、それでいいと思いました。会社がより大きくなって、適材適所になったということですね。経営にはプロが求められていたし、私はずっとやってきているインフラを引き続きやりましょうということです。

大規模サイトのインフラは面白い


茂岩 祐樹   DeNAでインフラをやる面白さは、事業が伸び続けているところです。インフラは、伸びてないと基本的にやることがなくなります。年間を通してアクセスが変わらないのであれば、最初に設備を準備して、トラブルが起こったときに直すだけでよい。
  ところがモバゲーやソーシャルゲームのようにものすごい勢いで伸びていると、いろんなことをしなければならない。規模が大きくなると、それまでと同じやり方では処理できないので、処理のロジックそのものも変えていかなければならない。それができる環境は少ないでしょう。
  大規模なサイトでは、少し効率が悪いだけでも相当な損失です。サーバーが3000台あれば、10%ロスしただけで300台の違いになります。そういう規模でプログラミングをするには、予想以上にいろんなことに気を使わなければならない。そこが面白い。
  ソフトウェアを効率よく使うことも重要です。非効率な動かし方をしていたシステムを、少しいじると100倍速くなることもあります。単純にいうと、1億かかったものが100万円で済むというレベルの話ですね。
  プログラミングは家でもできるし、動くものを作るだけなら個人でもできます。DeNAでしかできないのは、1日数十億のページビューにさらされても平気なアプリケーションを作るという部分ではないかと思います。
  システムとインフラは一体となって動くものなので、分けて考えることにはあまり意味がない。両方を知っていると、設計レベルがまったく違ってきます。通信のレイヤーまで知っていれば、特に大規模なサイトを最適な方法で構築できます。

エキスパートの働き方


茂岩 祐樹   DeNAは異動が多い会社で、5年、10年といると相当いろんな部署を経験する人間が多いのですが、私は一度も変わっていない。それは専門性ゆえだと思いますし、一番パフォーマンスを出せるのが今のポジションだと思っています。
  IT基盤部では私が一番長いですが、10年になるものもほかに何人かいます。定着率はいいですね。全員がエキスパート集団です。今までは少数精鋭を意識して、年に1人か2人しか採ってきませんでした。今回の採用では精鋭のスタンスは崩しませんが、もっと増やしたいと思っています。
  エキスパートの人間は、開発にも昔からいます。普通の会社なら、キャリア的にも年齢的にもマネージャーをやっているような人が、自分で手を動かしていたくてプログラムを追求しています。そういう人でも評価されるし、居場所があるのがDeNAではないかと思います。
  マネージャーやリーダーになったから給与が高いということはなく、プログラマーであっても、会社にどれだけ利益をもたらしているかで評価されます。川崎がいい例ですね。マネジメント的なことはやらない。サービスを考えて、実装する卓越したセンスとスピード感、プログラミング能力があります。その点を、会社としても高く評価しているということです。

今後はクラウドとIPv6に注目


茂岩 祐樹    以前は、アプリケーションのレイヤーでもレビューやチューニングをしていましたが、規模が大きくなってきたので最近は見ていません。メンバーが保守してくれていることもありますから。その代わり、中長期的なことや、お金がかかっている部分、何らかの制限によって事業がストップしたような部分を中心に見ようと心がけています。
  特に興味のある技術は、陳腐かもしれませんがクラウドの分野です。モバゲーをクラウド上で展開するということではなくて、サービス中での分散処理を真剣に考えたい。クラウドでも、分散処理を前提にプログラミングしたり、環境を作ったりしなければいけません。意識しなくても裏で分散処理してくれるようなアーキテクチャがあるといいですよね。
  興味のスタートポイントは、リソースを使い切るためにはどうすればいいか、というあたりです。処理がIOに集中しているのか、CPUなのかによっても変わってきます。CPUリソースを全部使いきるためには、Xenなどで仮想化しますが、IOは複数立ち上げても、そこがネックになってパフォーマンスが落ちることもあります。
  効率よくシステムを運営することがゴールなので、クラウドありきでどうするということではなく、手段として良ければ使っていきたいと考えています。
  それからIPv6も気になっています。IPv4アドレスがなくなるので、ネットワーク的にはこちらのほうが現実的です。2011年になっても、JPNICに下りてくるブロックがなくなるだけで、そこからしばらくは出てきますが、なくなればIPv6を使わざるをえないかもしれない。キャリアやISPがどういう動きをするかが気になっているところです。
  仮にキャリアがIPv6ネットワークを作ったとして、そちらに移行するのか、そのためには何を用意しなければいけないのか、いくらかかるのか。まだ一般的な調査しかしていないし、進むべき方向もまだ見えない問題ですね。

DeNAに転職を考えているエンジニアへのアドバイス


  DeNAには、受け身ではないエンジニアが向いています。言われたことしかやらないのは、よしとされない。何のためにやる仕事なのか知らされるはずなので、自分がそのためにできることは何かと考える。言われたことだけではなく、「ゴールはここだから、これも一応調べておこう」「本質的にはこうだから、こう言われたけど、別の方法が適している 」と提案することが求められます。
  エンジニアだけではなく、どのセクションもセクショナリズムに走らず、ローカルな利益をマキシマイズするだけではなく、会社の利益を追求して、自分に何ができるかを考えながら多くの人が働いている
  みんなが同じゴールに向かって、DeNAという会社はこれだけ大きくなりました。そのいい風土が今でも残っていると思います。